3.材料さえ手に入れば・・・

 新潟街中の時計屋さん、ホームセンタームサシ、JOYFULなど、いろんな店に行きましたが、小型置き時計の部品はあっても、腕時計の部品はありませんでした。店員さんに聞いても「扱ったことはない」「部品の販売など聞いたことがない」という答えばかりでした。本職の時計屋さんでも、修理のためにメーカーから1、2個購入するのが限度で、生徒用の○十個を揃えるのは無理とのこと。ならばもう一度大都市へ、と東京へ行き、いろんなところで聞きました。
 新潟とは違い、手作り腕時計を扱っている店は結構多いのですが、やはり材料となると「分からない」という答えばかり。困り果てている中、東急ハンズの時計屋のおじさんが、一緒に考えてくれました。親切なおじさんの考えをまとめると・・・「腕時計は偽造されやすい。例えば、有名・高価な腕時計の中身(ムーブメント)を他の安いものとすりかえると本物の中身は高く売れる。また、そもそもクォーツ時計の値段は材料費よりもブランド名の値段がほとんどなので、技術さえあればメーカーよりも相当に安く製作できる。だから正規の流通経路には存在しないのでは。」ということでした。

 では、材料を手に入れるのは無理なのか!?・・・見つけました!ネット・オークションにありました。きっと、ショップでは様々な理由から販売できなくても、オークションならば大丈夫なのでしょう。オークションといっても、希望落札価格が設定してあればその値段を打ち込むと落札されますから、ショップと変わりません。・・・わざわざ東京まで行ったのに、ネットで購入できるとは。もっと早く気付けばよかったですね。
 ただ、オークションで落とした材料を生徒に販売すると問題かと思いますので、業者さんに落札・販売してもらう必要がありますね。

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松緑職人組合